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非破壊検査とは?

非破壊検査とは

非破壊検査(NDT:Non-Destructive Testing)とは、物体の内部や表面に潜む欠陥を破壊せずに調べる技術です。主に工業製品や構造物などの品質管理や安全性確保に利用されます。代表的な技術には、X線検査、超音波検査、磁気探傷検査、渦電流検査などがあり、それぞれ欠陥の種類に応じて適用されます。NDTの活用により、欠陥の早期発見や改善につながり、製品品質や安全性の向上に役立ちます。航空機、自動車、鉄道、建設、原子力、医療、製造業などのさまざまな産業で使用されています。

体調を崩したときには、病院へ行ってお医者さんに看てもらいます。でも胃の調子が悪かったとき、病院へ行く度にお腹を開けて胃を直接見ていたのでは、身体が保ちません。
お医者さんは、聴診器を使って身体の中の音を聞いたり、場合によってはX線を使って胃の状態を見たりします。
体の調子が悪くなくても1年に1回くらい検診をすることで、大きな病気を未然に防ぐ。それを物質に対して行うのが「非破壊検査」なのです。

目次

浸透探傷(PT)法とは

磁粉探傷(MT)法とは

超音波探傷(UT)法とは



非破壊検査は、意外と身近な検査です

例えば、飛行機の機体に小さなひび割れがあったら、空を飛んで気圧が下がったときに割れ目が広がって大惨事になるかもしれません。そんなことが起こる前に浸透探傷(PT)法」を行えば、ひび割れの場所が目に見えるようになりますから、修理したり交換をしたりして未然に防げます。
浸透探傷とは、小学校でやったエッチングの版画と似ています。版画の場合には釘のようなもので絵を描くと、インクを塗った後に拭き取っても描かれた傷の部分にインクが残って紙に写るというものでした。
浸透探傷も同じようにインク(浸透探傷剤)を塗ってから拭き取っても、傷の付いている所にはインクが残るので、傷の位置が解るのです。

浸透探傷(PT)法

例えば、鋼鉄でできた高速道路の橋桁の表面に小さなひび割れがあると、大きな車が通過するときに起きる揺れで、ひび割れが広がっていき、やがては割れてしまうかもしれません。しかも、そのひび割れは非常に小さいので、目で見ても解りません。
そんなときに磁粉探傷(MT)法」を使えば、ひび割れの場所にくっきりと蛍光の線が現れますから補修ができます。
では、磁粉探傷法とはどんな検査でしょう?
鉄に磁石をくっつけると、鉄に沿って磁気の流れができます。何もなければスムースに流れるのですが、ひび割れなどがあると流れが乱れます。そこへ写真のように光る鉄粉の入った液をかけると、乱れた流れの部分にだけ鉄粉が引きつけられ、傷の部分だけが光るのです。

磁粉探傷(MT)法

例えば、年月の経つビルの骨組みが、まだ大丈夫なのかを調べるのに、外から見ただけだと中が錆びていたときに解りません。調べるために骨組みを輪切りにする訳にもいきません。
そんなときに超音波探傷(UT)法」を使えば、中の状態が調べられます。
超音波探傷法は、八百屋さんでスイカを買うのに似ています。見ただけでは同じように見えるスイカも切ってみると、パサパサなものもあれば、みずみずしくて美味しそうなものもあります。でも店先で切る訳にはいかないので、軽く叩いてみることで中の様子がおおよそ想像できる音が聞こえます。
これを機械を使って詳しく調べられるようにしたのが、超音波探傷法なのです。

超音波探傷(UT)法

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